現地目線で考えること
2014年9月1日に長らく更新していなかったHPをリニューアルした。
これを機に中断していたブログも更新していきたいと思う。
環境ビジネスの事業支援から始めたこの会社も、最近はバングラデシュへの日本企業の進出支援や、地域活性化の支援事業が中心となっている。
日本経済の閉塞感が続く中、経済成長の活路を海外や日本の地域(地方)に求めることは、ごく自然の流れだろう。しかし、海外の定義が先進国以外のアジア諸国、更には開発途上国まで広がったことや、日本の地域(地方)固有のポテンシャルを発掘しようという動きが、これまでと大きく異なることだ。
開発途上国も日本の地方も、これまではどちらかというと先進国や大都市の生産地と捉えられてきたが、いまや開発途上国は手つかずの大きな消費市場として、また地方は自然環境や農業、林業、漁業等手つかずの経済的価値の宝庫として捉えられるようになっている。このことにより、開発途上国は先進国の支援依存の体質からの脱却が、地方も国からの交付金の依存体質からの脱却が、つまり経済的自立が期待されているのだ。
このことは、拡大、成長を前提にした資本主義経済や、国債に過度に依存する日本経済が先行き不透明なことの裏返しでもある。
ここで最も留意すべきことは、「先進国や大都市の目線で開発途上国や地方を捉える」のではなく、「開発途上国や地方の目線に立って物事を考える(=現地目線)」ということである。開発途上国の人々や、地域の人々が「主役」にならない限り、経済的自立は実現することが出来ないだろう。
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