ビジネスモデルは、わらしべ長者?
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毎日新聞朝刊の連載「明日を駆ける」で、昨年10月2日~6日に5回シリーズで取り上げていただきました。
先日、このブログでも書いたとおり、色々なことを本業にしているので、客観的な視点から記者の方に取材をしていただけたことは、私にとっても本当に有り難く、自分ごとながらあらためて気づかされることが多かったです。
そんな私の仕事について「どんなビジネスモデルですか?」と以前聞かれたとき、とっさに出てきたのが、今回のタイトルにある
「ビジネスモデルは、わらしべ長者です」でした。
ちなみに、学生が大好きなウィキペディアによれば、
「ある一人の貧乏人が最初に持っていたワラを物々交換を経ていくにつれて、最後には大金持ちになった話」とあります。
最後に大金持ちになるか否かは別として、
ワラ=自分の経験や能力と考えてみると、全ての経験を糧にしながら、少しずつ成長をしていくさまが想像出来るのです。
そう考えてみると、わらしべ長者の話は、
「先を見通して点をつなぐことはできない。振り返ってつなぐことしかできない。だから将来何らかの形で点がつながると信じることだ。何かを信じ続けることだ。」
というスティーブ・ジョブズの「Connecting the Dots」の話にもつながると思うのです。
大学を卒業して銀行に入り、
日本で一番森林を所有する製紙会社を7年近く担当したことから環境問題や環境ビジネスに興味を持ち、
その後ap bankの活動に参画し環境金融に携わりその後独立、
環境ビジネスのコンサルティングをする中、ソーシャルファイナンス(マイクロクレジット)の先駆者であるグラミン銀行と立教大学の提携プロジェクトに携わることになり大学教員の道へ、
そして、グラミン銀行のプロジェクトでバングラデシュに渡航したことでバングラデシュとの深い縁が出来、現地のコンサル会社からお声がけをいただき提携することに・・・
と、一気に書いても、銀行員という一本のわらしべが、今へとつながっているのがわかると思います。
「世の中には、偶然はなく、必然しかない!」
本当にそう思うのです。
昨日、冒頭の毎日新聞の記事を読まれた宮城県の女性の方から、こんな素敵な贈り物をいただきました。
この布わらじは、適十塾がバングラデシュでわらじの技術伝承活動を行い、現地の雇用の創出と日本への輸出を目指したプロジェクトを行っていることを知って、「少しでもお役に立てれば」ということで送ってくださったものです。
実はこの布わらじ、山形県鶴岡市にお住まいの96歳のおばあちゃんがつくったものなのです。
今朝、早速お礼の電話をさせていただき、適十塾の塾生とともに3月に鶴岡市に伺い、おばあちゃんから、直接ご指導を受けることにしました!
わらじが結ぶ縁、
まさに「わらしべ長者」の面目躍如です!
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